あなたは毎年の健康診断でバリウムX線検査を受けていいますか?バリウム検査をすると、決まって便秘になってしまったり、便の排泄が上手くいかないなどの悩みを抱えている人が多いと聞きます。

また、バリウム検査後の翌日などトイレで、便が便器にくっついたり詰まったりして流れないトラブルなどが起きることもあります。その場合にはどのような対処法があるのでしょうか。

今日はバリウム検査によって翌日便が出ない場合にどうすればよいのか。そしてトイレが便で流れない場合の対処法などにも注目してみたいと思います。


バリウム検査で翌日にトイレで便が出ない場合の対処法

トイレ

バリウム検査をすると、どうしてもお通じやトイレで問題が起きる場合があります。よくあるバリウム検査後のトラブルとして多いのは以下の問題です。

  • バリウム検査後に便秘になる。
  • バリウム検査後に下痢になる。
  • バリウム検査後にトイレが流れない。(トイレを詰まらせる)

上記の問題を起こした経験がある人もいることでしょう。特に問題となるのが、便秘になってしまったり、排泄後にトイレを詰まらせてしまい水がうまく流れないことがあります。

トイレが流れない問題に関しては次のコーナーで取り上げるとして、ここではまずバリウムによる「便秘」に対する方法を解説していきます。

バリウム検査後に便秘になったらどうすればよいのか。

病院でバリウム検査をする時に、事前にバリウムに下剤を混ぜて飲むことが一般的だと思います。あなたもバリウム検査のご経験があれば、バリウムに下剤を入れることはご存知かと思います。

バリウムに入れた下剤の量が少ないと、便秘を引き起こすことがあります。しかし、そもそもなぜバリウムで便秘になるのでしょうか。そもそもバリウムとは何なのでしょう?

バリウムの成分ってなに?

バリウムの成分はバリウムに硫酸を化合させた『硫酸バリウム』といって、ベースになっているものは金属です。

金属と聞くと危険なイメージがありますが、それを液体状にしたものであり、人体には吸収はされません。そのバリウムですが、とても粘り気があり固まる作用があるため、検査の段階でバリウムの中にあらかじめ下剤を入れて飲むことが一般的です。

ただバリウムを飲むと副作用(副反応)が起きることがあります。そういう意味ではバリウムは危険ではあります。

バリウムが引き起こす副作用や症状

  • 頭痛
  • めまい
  • 吐き気や嘔吐
  • ショック症状
  • 便秘
  • 下痢
  • 腹痛
  • 腸閉塞

こうしてみると危険そうな症状もありますが、その比率は少なく通常は便秘や下痢が一般的で、そのほかの副作用は稀なことが多いのでそれほど心配は必要ないです。

ものすごく稀にショック症状や意識障害を起こす事例も少なからず発生していますので、やはり体質に合う合わないがあります。

そして便秘や腹痛に関しては、時に非常に危険な状態になる場合が否定はできないので対処が必要です。高齢者では亡くなる人も稀ではありますが存在します。

バリウムによる便秘を放っておくと起きる問題

  • 腹痛
  • 腸閉塞(ちょうへいそく)
  • 腸穿孔(ちょうせんこう)

先述の腹痛がある場合と同じく、便秘の状態を放っておいては危険です。腸が詰まってしまう腸閉塞になってしまうことがありますので、バリウム検査後の便秘は早急に解消しなくてはいけません。

危険なのは腹痛がある場合

バリウム検査後に腹痛がある場合、その多くは便がバリウムの影響で固まってしまったことが考えられます。それがそのまま便秘となり、便がなかなか出なくなってしまうことがあります。

ただ腹痛が強い場合は、医療機関を受診してください。というのは高齢者に起きることがあるのですが、腸に穴が空いてしまう「穿孔」(せんこう)を引き起こすことが稀にあります。高齢になると腸の壁はもろく、そして薄くなります。

硫酸バリウムの副作用で便が固まってしまい、それが原因で腸に穴が空いてしまうことが稀に確認されています。こうなると命にかかわる状態になりますので注意が必要です。

思いのほか、高齢者の腸はもろいのです。腹痛、特に強い腹痛を伴う場合は速やかに医療機関を受診してください。

バリウム検査後の便秘の解消法

バリウム検査の翌日などに便が出ない場合は、即刻下剤を使うことが必要です。病院から事前に下剤をもらっていれば、規定量の下剤を使ってください。場合によっては市販の下剤を使っても基本的に問題はありません。

病院の下剤と市販の下剤を併用することは念のため避けてください。腹痛が伴う場合は、速やかに医療機関を受診してください。腸閉塞が起きていると厄介です。

バリウム後の便秘を防ぐ方法は?

バリウム後の便秘を防ぐには、下剤を飲むしか方法はありません。便が出なければ下剤を飲む。ただそれだけです。ただ次からの自前作としてはやれることがあります。

これは確実な方法なので次からは是非実践してください。

  • (1)バリウムに入れる下剤をあえて多めに増やしておく。
  • (2)バリウム検査をそもそも受けない。(真っ当な理由あり)

まずは(1)のバリウムに入れる下剤を増やしておくということについて。バリウム検査を受ける時に、普段のお通じの状態が便秘気味なら確実に下剤は多く入れることが必須です。

仮にお通じが普通だとしても、やや下剤を増やしてもらっておいたほうが、これもまた無難でしょう。便秘になった後の弊害を考えれば、少々の下痢になってもバリウムを排泄してしまったほうが断然いいですからね。

そして(2)のバリウム検査を受けないということについて。これに関しては、検査そのものを受けないのですから、完璧にバリウムの弊害や副作用を防げます。

こう言ってしまうと身も蓋もないと思うのですが、バリウム検査は受けても「あまり意味が無い」ことはハッキリしています。

※これについては記事の最後に詳細記事をリンクしておきますので、後から読んでみてください。


バリウムの便でトイレが流れない場合の対処法はつ

バリウムの検査の弊害は、便秘や下痢その他の副作用などの人体的な問題だけではありません。人によってはバリウムの影響でトイレを詰まらせて水が流れないというトラブルが発生します。

ではなぜバリウムでトイレが流れないということになるのでしょうか。バリウムはそもそも水に溶けにくいです。ですから便器にくっついたりします。

バリウムでトイレが詰まったりバリウムが流れなかったりした場合の対処法としては3つあります。

  • (1)バケツにお湯を汲んできて流す。
  • (2)割り箸で取り除く。
  • (3)トイレットペーパーを使い、割り箸かブラシなどでこする。

(1)のお湯を使うことは効果的です。バリウムは水には溶けにくいですが、お湯ならある程度は溶けます。お湯を使って流してください。

できれば、便器にお湯を張った状態で、割り箸を使って付着した便を取り除いたり、トイレットペーパーを使いながら割り箸やブラシを使って擦れば大抵は対処できます。

バリウムでトイレを詰まらせない方法

これは次回からの自前作としての話ですが、バリウム検査後のトイレは、詰まりを想定して次の2つの方法で用を足すようにしください。

  • (1)排泄する瞬間、もしくは排泄しながら水を流す。
  • (2)予めトイレットペーパーを敷いていおく。
  • (3)詰まりが解消されない場合はラバーカップを使う(ゴムの吸盤の道具)

基本的にバリウムが便器に付着しにくい状況にすることがコツです。水を流しながらなら排泄すれば大抵はその勢いで便は流れます。ただ器用さが必要ですので、それが難しい場合は、あらかじめ便器にトイレットペーパーを敷いておき、便器にバリウムがくっつかないようにしておくことも有効です。

バリウムは流れても奥で詰まってしまった場合は、ラバーカップを使うと流れやすくなります。その際はお湯を事前に流しておくと良いです。

ラバーカップはホームセンターによく売っている昔ながらのアレです。

ラバーカップ
出典:https://www.amazon.co.jp

最近のトレイは節水型で水の量が少ないことも詰まりの原因になっていることもあるのかもしれませんが、それについてはよくわかりません。もしバリウムでトイレが流れない場合は、上記対策を実践してみてください。

まとめ

  • バリウム検査の翌日に便が出ない場合は下剤を使う。
  • バリウム検査後に強い腹痛を伴う場合は至急医療機関を受診する。
  • バリウムでトイレが流れない場合にはお湯を流す。
  • 割り箸を使って付着したバリウムを取り除くことができる。
  • それでもトイレが流れない時はトイレットペーパーやブラシで擦る。
  • トイレが詰まってしまった場合はラバーカップを使う。

バリウム検査後は翌時には便を出さないといけません。下痢ならまだいいのですが、便秘になると腸が詰まる腸閉塞になることがあるので注意が必要です。

腹痛を伴う場合は念のため病院でレントゲンの検査を受けてください。お腹の中の詰まりを確認できます。

そしてバリウムでトイレが流れない問題は多くの人が経験しています。バリウムの詰まりには、お湯が効果的なのでおすすめです。ただ個人的にはバリウム検査自体がほぼ無意味なのでおすすめしません。

そもそもバリウム検査を受ける必要が殆どないとしたらあなたはどう思いますか?そうなれば、そもそもトイレの問題は発生しません。

別の記事ではバリウム検査の問題について書いています。よければこちらも読んでみてください。

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