あなたも一度はこう思ったことはありませんか?
「なぜ人には免疫力があるのに癌になるのか?」
なぜ癌はこれほど治りにくいのでしょう。
前回、癌とはなにか?という記事を書きましたが内容的に不足していますので、
今日はすこし掘り下げて、癌細胞の特徴についてフォーカスしたいと思います。
がん細胞の特徴
がん細胞を知るには正常な細胞と比べると非常に理解しやすいと思います。
普段、私たちの体をしっかりと形成してくれているのは正常な細胞です。
正常な細胞は私たちの体の状況に合わせて増えたり減ったり調整をします。
例えば、食べ過ぎて体が太ればそれは細胞が増えたということであり、そして痩せれば細胞が減ったということです。
そういったことからもわかるように、正常な細胞は私たちの体の状況にあわせて細胞の数を日々調整しているのです。
しかしがん細胞は全くそこが違います。
がん細胞は増殖をやめることは基本的にありません。
調整という概念が、がん細胞に全くはありません。
体の状況や指示を一切受け付けないから厄介なのです。
がん細胞は体内でどんどん増えていき、それがそのうち大きな塊となって発生します。それでも増殖をやめず、たとえ体を変形させても無尽蔵に増殖していきます。
がんの腫瘍の大きさが1センチで癌細胞は10億個といわれています。
がんは基本的に増殖しかしない。
それが正常な細胞との大きな違いです。
がん細胞はどうやって発生するのか?
ではがん細胞はどうやって発生しているのでしょうか。
発生のメカニズムは本来専門的でとても難しく、私も理解することが難しいので、ここではシンプルに説明します。
がん細胞の発生には遺伝子の影響がとても大きいといわれています。
そのうちの代表的な発生の仕組みとして「多段階発がん」というものがあります。
これはわかりやすく言うと、正常な細胞に傷がついてそれが徐々にがんになっていくというものです。
正常な細胞に対して2個から10個ほどの傷がつくことで徐々にがん化していくのです。
正常な細胞に傷がどうやってつくのかというと、活性酸素の影響であったり紫外線などの影響もあるといわれています。
そのほか人体に有害な化学物質や薬の影響も時にはあるといわれています。
そのほかに子宮頸がんなどに代表されるウィルスが原因で発生してしまうがんもあります。
いずれにせよ細胞に傷がつくことがことの発端の可能性が現時点では高いようです。
一般的にがん細胞とは細胞のミスコピーなどとしばしば表現されることもあります。
そして、遺伝子の暗号に問題が発生してしまう突然変異や暗号自体に問題がなくてもがん化してしまう変異もあるようです。
また正常細胞の傷の数が増えれば増えるほど、がん細胞の増殖が早まることも研究で分かってきています。
がん細胞というものは、ウィルスや細菌とはちがい、自分の体の中から発生したものという点では発生を完全に0にすることはできなのです。
ですから、それを防ぐために免疫力を常に正常に保つ必要が出てくると私は考えています。
がんには驚くべき特徴がいくつもありますので、今後の記事で取り上げていきたいと思います。