あなたは時折、目に黒い点や線、あるいはホコリのような物が見えることはありませんか?そしてその黒い点や線が目を動かすと同じように動くことはありませんか?もしそのような症状があるとすればそれは「飛蚊症」かもしれません。

飛蚊症は一体どのような原因で発生するのでしょうか。そして危険性はないのでしょうか。人によっては急に黒い点や線がたくさん増える場合もあるようです。

今日は視界に見える黒い点、飛蚊症について注目してみたいと思います。


目に黒い点や線が見える、そして目に併せて動くなら飛蚊症かも

目に黒い点
出典:http://www.yoshino-eye-clinic.com/cua.html

あなたは視界に黒い点や線が入ることはありますか?特に白い壁やパソコンモニターの白い画面、コピー用紙などを見た時に黒い点が見えませんか。あるいは半透明のホコリのような浮遊物のような物も見えるかもしれません。

もし目に黒い点や半透明の浮遊物やホコリのようなものが写るなら、それは『飛蚊症』(ひぶんしょう)かもしれません。文字通り蚊が飛ぶようなイメージから飛蚊症といわれています。飛蚊症には生理的なものと病的なものがあります。

  • 生理的な飛蚊症
    • 健康な眼でもおきる問題のないもの
  • 病的な飛蚊症
    • 網膜出血や網膜剥離など

飛蚊症の仕組み

飛蚊症仕組み
出典:http://www.yoshino-eye-clinic.com/cua.html

目にはゼリー状の透明な液体が含まれている部分があります。これを硝子体(しょうしたい)といいます。この硝子体に濁りができ、これが目に黒い点や線やほこりのような物が見えることになります。

これが小さな虫が見えるような感じがする理由です。人によっては顕微鏡で微生物を見るようなイメージという人もいます。目を動かすと黒い点や線も当然それにあわせて動くように見えます。

飛蚊症のこの黒い点はなぜ発生するのでしょうか。どんな原因で、そしてどんな危険性があるのでしょうか。

飛蚊症の原因とは

<実際の飛蚊症のイメージ>

目に黒い点
出典:https://www.mifune-cosme.biz/archives/2015/09/post-211.html

この画像は飛蚊症がどのように目に写るのかをイメージしたものです。視界に黒い点や線、そして黒や半透明のホコリのようなものが浮かんでいるようにみえます。

暗い部屋だとほぼわかりません。黒い点や線ですので、白い部屋や白い物を見ていると気づきやすいです。人によっては蚊や小さな虫と間違えることもしばしば。

そんな飛蚊症の原因にはいくつか要因があります。以下の3つは特に目に危険性は少ない生理的な飛蚊症です。

  • 加齢
  • ストレス
  • 紫外線

加齢で目に黒い点が増えることはあります。ストレスも眼精疲労をおこし目に影響が出ることがあります。ただ加齢やストレス、そして紫外線に関しては個人差があり、あくまで人によります。

これらが原因の場合は基本的に日常生活で普段から影響を受けており避けることは難しいことです。ストレスに関しては対処の仕様もありますが、加齢と紫外線は自然のことなので仕方ありません。

目の視界に黒い点が見えてきた場合は、一度病院で検査をして、特に目の病気に由来するものではないと診断を受ければ問題ないでしょう。しかし病気の影響で目に黒い点が増えることが稀にあります。

目に黒い点が増えてきた場合は病的な理由が原因かも

網膜剥離や網膜裂孔

近頃やけに目に黒い点が増えてきたという場合は網膜剥離や他の眼病になっている場合が稀にあります。網膜剥離とは目の奥の網膜という重要な場所が剥がれてくる病気です。

よくボクシング選手が目にダメージを受けて網膜剥離になることがあります。外からの衝撃に網膜は影響されやすく、そこが剥がれてきたり、傷ついて穴が開いたりして黒い点が増えて見えることがあります。

強度近視

強度近視の人も飛蚊症に限らず目の病気になりやすいといわれています。それは目の奥行きが長いためです。それにより網膜に弱い箇所が出てきたりします。

後部硝子体という部分に剥離が発生し、それによって網膜が引っ張られることがあります。それによって網膜に傷がついたり損傷を起こして黒い点が見えるようになることがあります。

コンタクトレンズにも注意

コンタクトレンズを毎日取り付け、取り外しをしていると網膜に影響が出てくることがあります。カラーコンタクトも同じで網膜に影響が出て目に黒い点が見える場合があります。

コンタクトレンズを目に装着するという作業は非常に気を使わなければいけません。特に目の性質に合わないコンタクトレンズをつけているとリスクがあります。

目の水分量が少ないドライアイの人がコンタクトレンズを常用していると、飛蚊症が増える可能性があるので注意が必要です。

これは実は私の経験でもあるのですが、ハードのコンタクトレンズを仕様しており、そのコンタクトをつけていると目がゴロゴロして乾きが早く、コンタクト自体との相性が私は悪かったのです。

結果、ある時に目の視界にやたらと黒い点が見えるようになってしまいました。慌てて最寄りの眼科へ行き診察をしてもらいました。幸いなことに、大きな異常は見当たらず事なきを得ました。

飛蚊症の原因がコンタクトレンズだという証拠は全くありません。ただ私がコンタクトを使用してしばらくしてから飛蚊症が急激にたくさん増えましたので、コンタクトレンズの影響は間違いないと個人的には考えています。

※コンタクトレンズを使えば必ず飛蚊症になるということではありません。あくまで私の個人的見解です。ご注意ください。


目に見える黒い点がたくさん増えると大丈夫なのか?

目に見える黒い点がたくさん、それも急激に増えた場合は網膜剥離など病的な前兆や原因の可能性がありますので、急いで眼科で検査を受ける必要があります。

眼科での検査は視力、眼圧、眼底検査などによる検査をします。ここでは具体的にどのような検査をするのか見てみましょう。

1)散瞳眼底検査(さんどうがんていけんさ)

散瞳眼底検査は、眼科の検査では一般的な検査で頻繁に行われている検査です。網膜に傷や裂け目がないかを確認します。主にこの検査の場合は、眼薬をさしてしばらく待ちます。目薬と検査自体にも痛みは全くありませんので安心してください。

眼薬
出典:http://biz-journal.jp/2017/04/post_18820.html

目薬をさしてから、約30分ほど待ちます。そうすると目の瞳孔が開いてきます。これによって目の内部の状態を観察することができます。ただ瞳孔を薬で強制的に開くので、視界が白くモヤがかったように眩しく感じます。

目の検査
出典:http://tokugawa-family.jp/inspection/funduscopy.html

専用の眼底カメラで目の奥の状態がどのようになっているのかを拡大して、正確に診断します。この検査機でかかる時間は異常がなければ1~2分もあれば終わります。

眼底での血管の出血や血管の圧迫なども確認できますので、病気の発見には重要な役割を持つ検査です。

検査後、眼薬の効果が切れてくれば、次第に目の明るさが戻っていきます。特に車や自転車で通院された場合は、薬の効果がしっかり切れるまで休憩していくことが必要です。

この検査は会社での健康診断では通常実施していませんので、一度は個人で眼科へ行って検査を受けて目の状態を知っておきましょう。

2)眼底検査の費用

眼底検査の費用は1,000円から1500円程度です。(初診料別)比較的安価な検査で痛みもありませんので、黒い点や線、ホコリのような物が気になる場合は積極的に検査を受けておきましょう。

3)散瞳眼底検査で見つかる目の病気

この検査は以下の病気の発見に役立ちます。

  • 白内障
  • 緑内障
  • 網膜剥離
  • 網膜裂孔
  • 眼底出血
  • 糖尿病性網膜症
  • 高血圧性網膜症
  • 黄斑変性症
  • 中心性網脈絡膜症
  • ぶどう膜炎

飛蚊症に関しては稀ですが網膜剥離や網膜裂孔などの関わる場合がありますので、この検査で網膜、硝子体の状態を確認することが有効です。

眼科の検査で異常が認められなければ、自然なことのなので気にしなくても安心です。ただ目の黒い点や線が消えることは基本的にはないので、気になりだすと若干のストレスを感じる人もいます。

私の場合は、気にしないようにしているので、あまり視界に黒い点があることを意識することはありません。しかしどうしても黒い点が気になるという方には手術という方法があります。

黒い点(飛蚊症)の手術

レーザー治療

飛蚊症レーザー治療
出典:https://www.tomita-ginza.com/service/hibun/

どうしても黒い点が気になって嫌だという人にはレーザー治療による手術が可能です。これは硝子体の中にあるシワや濁りをレーザーによって除去する治療法です。

治療効果としては個人差があります。1回の治療で大方の黒い点が消失する人もいれば、数回やっても効果がイマイチという人も中にはいます。あくまで黒い点の症状軽減が目的という意識でいたほうが良いかもしれません。

ただ人によっては大幅に濁りや黒い点を減らす効果はあるので、どうしても何とかしたい人には、現時点では唯一の選択肢となる治療法です。

レーザー治療の時間

飛蚊症のレーザー治療の場合、手術の直前の準備までが約1時間。治療自体は約30分。術後の検査が約30分くらいです。トータルでは2時間ほどかかります。短時間ですので、日帰りで受けることができます。

もちろん治療の前日までに診断や打ち合わせが必要です。痛みは基本的には殆どありません。人によっては手術後に若干の痛みがある人がいる程度です。

レーザー治療の費用

飛蚊症レーザー治療費は保険が適用されません。ですので治療費はかなり高額になります。費用は片目で10万円前後です。両目のレーザー治療では約20万円ほどかかります。

もちろん、100%黒い点が消える保証はありません。治る程度は大体7割程度と見ておいたほうが良さそうです。少しネガティブな話ですが、私の知人は飛蚊症のレーザー治療をしてもほぼ効果がなかったそうです。

それは治療方法に問題があったのか体質なのか原因ははっきりしていません。ただ人によってはそういう人もいるということです。一応参考までに過度な効果は期待しなくて丁度いいのかもしれません。

まとめ

  • 1)目に黒い点や線が見えるならそれは飛蚊症の可能性が高い。
  • 2)目の黒い点が目を動かすと同じように動くなら飛蚊症の可能性がある。
  • 3)目に見える黒い点が急にたくさん増えた場合は病気の可能性がある。
  • 4)飛蚊症の大半は生理的なものだが念のため一度は検査を受けておくべき。
  • 5)飛蚊症の検査は痛くなく安価なので受けておくべき。

もし目に黒い点や線、ホコリのような物が増えてきたら飛蚊症で概ね間違いはありません。ただ病的なものだと網膜剥離など失明に繋がりかねない病気も稀にあるので、一度は眼科で検査を受けておくことをおすすめします。

検査も簡単で痛みもありません。是非積極的に検査を受けておいて自分の目の状態を把握しておきましょう。