段々と寒い季節になってきました。寒くなってくると次第にインフルエンザが流行し始めます。インフルエンザは毎年必ず流行しますよね。人から人へ感染するのがインフルエンザの特徴です。

インフルエンザは感染すると潜伏期間があります。潜伏期間の間に人にうつる可能性はあるのでしょうか。そして2017年から2018年のインフルエンザに関してはどのような初期症状や特徴があるのでしょうか。

頭痛はあるのか、咳はどうなのか。今日はインフルエンザの潜伏期間やその間に人にうつる可能性、そして初期症状などもチェックしてみたいと思います。


インフルエンザの潜伏期間や人にうつる可能性はどうなのか

インフルエンザの潜伏期間を見る前に、そもそもインフルエンザとは何なのか、その特徴や症状を把握しましょう。

インフルエンザとは

インフルエンザ

インフルエンザとはインフルエンザウィルスによって引き起こされる感染症です。インフルエンザには種類があります。

  • インフルエンザA型
    • 変異が多く新型として流行することがある。
    • 主たる症状は喉の痛みや鼻水。
    • 人により強い頭痛がある。
  • インフルエンザB型
    • 流行はA型よりやや控えめ。
    • 症状的にはA型よりはやや軽いが長引く傾向もある。
    • 腹痛、下痢などの消化器系に症状が出やすい。
  • インフルエンザC型
    • 症状は全体的には軽い。
    • 幼児に感染が多い。
    • 鼻水の症状がある。

インフルエンザにはA型、B型、C型の3種類があります。日本人に主に多いのはA型とB型です。インフルエンザの流行時期は主に11月下旬から12月の下旬に小さなピークが来ます。そして年を明けて、1月から3月までがピークとなります。

春頃にもなるとインフルエンザの流行は収束をしていきますが、夏でもわずかながらインフルエンザに感染する人もいます。インフルエンザは流行こそ冬ですが、年中存在はしています。

インフルエンザという名前の由来

インフルエンザの名前の由来は中世のイタリアの星占いに由来します。星占いでインフルエンザという病気に関して、「星の影響(インフルエンス)」という言葉からインフルエンザといわれるようになったそうです。

因みに英語圏の国ではインフルエンザのことを「フルー」と呼ぶのが一般的です。

インフルエンザの症状

インフルエンザの代表的な症状は以下の症状です。

  • 発熱
  • くしゃみ
  • 喉の痛み
  • 鼻水
  • 鼻づまり
  • 関節痛
  • 筋肉痛
  • 頭痛
  • 食欲不振
  • 倦怠感

特に急な発熱や38度を超える高熱、そして関節痛や筋肉痛が特徴的です。関節痛や筋肉痛はインフルエンザウィルスだから痛みが発生するというわけではなく、高熱が出るために痛みが発生します。

インフルエンザの感染経路

  • 飛沫感染(ひまつかんせん)
  • 接触感染(せっしょくかんせん)
インフルエンザ
出典:https://goo.gl/GRF2Tj

インフルエンザの感染する経路は主に飛沫感染と接触感染です。飛沫感染よりも接触感染の方が実際は多いといわれています。特にドアの手すりや蛇口など手がよく触れる箇所にインフルエンザウィルスが付着して、そこに別の人の手が触れて口や目、鼻から感染します。

不特定多数の人の手が触れるところ注意が必要です。例えば飲食店のドアやスーパーの買い物かご、公衆トイレのドアノブ、買い物の際に支払った代金のお釣りなど、人の手が触れて短時間で別の人の手に触れるものは危険です。

もちろん手にインフルエンザウィルスが付いたからといってすぐに感染の恐れがあるわけではありません。そこから目や鼻をこすったり、口から入ることが危険なのです。

ですので、なるべく人が多く触れるものには触れない。触れてもこまめにアルコールで消毒をすることが予防として効果的です。

インフルエンザの潜伏期間や人にうつる可能性は?

インフルエンザの潜伏期間は個人差がありますが、最短で16時間、通常1日から3日、最大で5日くらい潜伏することがあるといわれています。

インフルエンザ感染経路

大抵の場合は感染してから2日くらいで発症します。インフルエンザは増殖がとても早いのが特徴です。早い人では感染から16時間ほどで発症することもあるようです。

インフルエンザの増殖スピードは早い

インフルエンザウィルスの増殖スピードは猛烈です。1個のウィルスに感染したとして、24時間で100万個に増殖するといわれています。非常に増殖スピードが早のがインフルエンザの特徴です。

それが原因で、体内の免疫細胞がフル稼働して、急な高熱や筋肉痛などに襲われるのです。風邪なら風邪気味という極めて軽症の場合がありますが、インフルエンザも個人差があり、感染していても症状が殆ど出ない場合も人によってはあるそうです。

風邪っぽいので病院で検査をしたら、インフルエンザだったという人がたまにいます。人によりインフルエンザの症状の強さはいろいろです。

インフルエンザはいつから人にうつるのか

  • 発症の1日前からうつる可能性あり

インフルエンザはいつから人にうつるのかという疑問がありますが、人にうつり始める可能性があるのは『発症から1日前』からうつる可能性があります。

増殖力が早く、そして症状が出る前から人にうつるというのがインフルエンザの厄介なところです。

インフレンザはいつまで人にうつるのか

  • 発症から5日はうつる
  • 症状がなくなってもウィルスは残っている場合あり。

インフルエンザは症状が治まってもまだ体内にしばらくは残っています。発症からは最低5日、症状が完全に治まってから2日程度は人に合わないほうが無難です。学校では発症から5日くらいまでは投稿を控えるように基準があります。

人によってはどうしても出かけなくてはならない用事などがあり、症状が治まってすぐに外出してしまう人がいます。これにより別の人に感染が増えてしまうことがあります。

発症後は可能な限り症状が治まっても人に合うことは避けたほうが良いです。どうしても外出するときは、手洗い消毒をして、マスクをしてから外出をしてください。あくまで他人に移さなためのマスク装着です。

インフルエンザは家族内での感染が多い

インフルエンザの家族内での発生は、通常の2倍から3倍といわれています。感染して発症するまでの期間は5日以内が多いそうです。

家族内で感染してしまうくらいなら、保険適用外ですが、自費で抗インフルエンザ薬を予防投与したほうが良いでしょう。(予防投与の費用等は後述)

インフルエンザの検査

インフルエンザウィルスに感染しているかどうかの判断は検査で行います。

『迅速抗原検出キット』(じんそくこうげんけんしゅつキット)を病院では主に活用しています。

迅速高原検出
出典:http://www.miyacli.com/influenza.html

写真のように綿棒を鼻腔の奥の上気道から分泌液などを採取して検査します。検査では殆ど痛みはありません。数秒で終わります。子供で検査を嫌がる場合は、鼻水から検査をする場合があります。

インフルエンザの検査費用は?

  • 3割負担で1,700円
  • 全額負担で5,670円

インフルエンザの検査費用は通常保険の3割負担で1,700円です。自費の場合は10割負担なので、5,670円となります。

検査は早すぎるとわからない

ただインフルエンザの検査は早すぎると判断がつかない場合があります。インフルエンザの検査は、発症から12時間は経っていないと検査で反応が出ないので注意が必要です。

検査の精度は100%とはいかず、子供の場合や会社員の場合、周辺でインフルエンザが流行しているかどうかも判断材料となります。

インフルエンザの治療法

インフルエンザに感染していることが検査で確認ができたら、薬を積極的に飲むことをおすすめします。適切なタイミングで薬を飲むと、回復が劇的に早くなる場合があります。

現在、日本の医療機関で使用されている抗インフルエンザ薬は以下の種類があります。

  • タミフル
  • リレンザ
  • イナビル

タミフル

  • タミフルインフルエンザA型・B型に有効。
  • 形状:カプセル
  • 用法:1カプセル75mgの場合、1カプセルを1日2回、5日間服用します。2回分を一度に飲んではいけません。
  • 症状が出始めて48時間以内に服用すると効果的。
  • カプセル以外でも注射などで投与する場合もある。
  • 2008年のAソ連型には効果があまりなかった。
  • 副作用:吐き気、嘔吐、腹痛、下痢。重篤な副作用はよほど少ない。
  • 念のため10代の使用は原則としてしない。

タミフルは抗インフルエンザ薬の定番のお薬です。日本でも非常に多く処方されている抗インフルエンザ薬です。一部未成年などに使用すると稀に異常行動やショック状態など症状が出ると一時期話題になりました。

これについては明確な根拠は出ておらず、あくまでグレーな話です。通常、大人であれば大きな副作用は少ないです。

異常行動の可能性が拭えないため、10歳以上の未成年の患者の場合は、よほどの場合以外はタミフルは還俗服用しないことになっています。

リレンザ(ザナミビル水和物)

リレンザ
出典:http://qol-style.info/rirenza-fukusayou-zinmashin-fukutsuu-zutsuu
  • インフルエンザA型・B型に有効。
  • 形状:吸入器。
  • 用法:1日2回、5日間にわたり吸入することが必要。
  • 副作用:下痢、発疹、吐き気、動悸。
  • 病院でリレンザをもらったら、すぐその場で吸入することが早い回復につながるのでおすすめ。

リレンザはタミフルの後発の抗インフルエンザ薬です。吸引型であることがリレンザの特徴です。

リレンザ吸入の手順

リレンザは肺に吸入させるタイプの抗インフルエンザ薬でタミフルのようなカプセルタイプの薬を飲むのが苦手な方におすすめの抗インフルエンザ薬です。

リレンザの手順は一見ややこしい印象ですが、一度覚えてしまえばそれほど難しいものではありません。

イナビル(ラニナミビルオクタン酸エステル水和物)

イナビル

  • インフルエンザA型・B型に有効。
  • 形状:吸入型。
  • 用法:1回の使用のみ。1回の使用で5日間効果が持続する。
  • 副作用:3日ほどで良くなっても、たまに熱のぶり返しがあるので5日間くらいはしっかり安静にする。
  • 1回の使用しかしないので、薬剤師に処方してもらった際にその場で教えてもらいながら使用するのがおすすめ。

個人的にはイナビルが一番おすすめです。現在では多くの総合病院ではイナビルを使うところが増えています。やはり1回の使用でいいところが利点です。

お子さんや高齢者でカプセルを毎日飲ますことが大変な場合にイナビルはとても有効です。かかりつけのお医者さんに相談してみてください。


2017年~2018年のインフルエンザの初期症状、頭痛や咳の症状は?

2017年から2018年にかけては、どのようなインフルエンザが流行するのでしょうか。厚生労働省によると、2017年から2018年の冬にかけて流行が予想されるインフルエンザは以下になります。

  • インフルエンザA型
    • A(H1N1)亜型
    • A(H3N2)亜型A香港型
  • インフルエンザB型

つまり、A型が2種類とB型が流行すると予想されています。どちらも感染力は強いインフルエンザです。A型は特に猛威を振るう可能性があり、人によっては頭痛や強烈な悪寒を感じる人もいます。

A型もB型も初期症状の多くは悪寒、だるさ、そして筋肉痛などです。特に寒気を非常に感じる人が多いです。その後、筋肉痛を伴う発熱や頭痛が起きる場合が多いので注意が必要です。

その場合は、すぐに最寄りの病院へ検査に行ってください。発症しても、検査が早すぎると、検査結果にインフルエンザの兆候が表れないことがあります。

抗インフルエンザ薬を予防投与する場合の費用は?

通常病院としては、インフルエンザの検査で陽性反応がでないと、保険適応での抗インフルエンザ薬は処方してくれません。これはあくまで個人的な方法なのですが、お医者さんに話して、予防的措置でイナビルなどを処方してもらう手もなくはないです。

予防投与の場合は保険適用となりませんので、自費となります。

  • タミフルカプセル予防投与
    • 1カプセル300円程度
    • 1回75mgを1日1回
    • 7~10日間経口服用する
    • 費用:3,000円程度
  • リレンザの予防投与
    • 1回10mg(5mgブリスターを2ブリスター)を、1日1回
    • 10日間使用
    • 費用:3,300円程度
  • イナビル
    • 1日1個
    • 2日使用
    • 費用:4,000円程度

インフルエンザの検査で異常が出ない場合は、血液検査などをして別の感染症での炎症反応がないのか血液検査をすることもおすすめします。激しい下痢や吐き気が伴う高熱だったり、下痢や吐き気がなくても高熱があったりした場合は、何かの感染症が疑われます。

インフルエンザだと思っていたら、実は食中毒による高熱だったということも事実ありえます。これは私の経験からの話です。

予防対策としてインフルエンザワクチン予防接種はどうなの?

厚生労働省ではインフルエンザの予防対策としてインフルエンザクチンを推奨しています。あくまで発症をある程度抑える効果が期待できるということであり、発症を防ぐことはできません。

あくまで重症化を防ぐことが目的です。個人的には予防接種の効果には疑問があります。私の場合は、予防接種を打っても、インフルエンザにかかった後の症状がひどかった経験があるからです。

予防接種の想定した型とインフルエンザの型が大きく違えば効果はでません。ただ型が合えば、症状を軽減できるといわれています。

人によっては予防接種の効果があったと思う人となかったと思う人もいますので、予防接種の効果の是非についてはなんとも言えません。

インフルエンザ予防接種の費用

  • 大人:3,000円から4,000円ほど
  • 子供(2回必要)
    • 1回目は2,000円から3,000円
    • 2回目はそれよも安い

予防接種は子供の場合は1回だと抗体の定着が弱いので時期をあけて2回予防接種を打ちます。2回目の予防接種は1回目より安い傾向にあるようです。

インフルエンザと風邪との違い

 

インフルエンザと風邪の違い
出典:http://www.influ-news.info/influ/symptoms.html

風邪とインフルエンザの明確な違いは、高熱があるかどうか。筋肉痛や関節痛があるかどうかなどです。インフルエンザであっても症状が軽い場合もあり、インフルエンザのような症状でも、実は別の感染症ということも稀にあります。

あくまでインフルエンザなのか風邪なのかの判定は、インフルエンザの検査をすることが必要です。

まとめ

  • インフルエンザの潜伏期間に人にうつる可能性はある。
  • インフルエンザが人にうつる可能性は発症の1日前から。
  • 抗インフルエンザ薬は発症から早ければ早く使うと効果的。
  • インフルエンザの初期症状は悪寒、筋肉痛、高熱、頭痛など。
  • インフルエンザと風邪の違いは急な高熱、悪寒、筋肉痛があるかどうか。
  • 急な高熱が出た場合は、病院ですぐに検査を受けて確認する。

インフルエンザは毎年、形を少しずつ変化させています。そのために毎年流行してしまいます。高齢者や子供の場合は肺炎などで亡くなってしまうケースもありますので、高熱が出た場合はすぐに医療機関を受診しましょう。

インフルエンザは事前にインフルエンザワクチンを予防接種する方法もありますが、感染を防ぐ能力ではなく症状を軽減することが目的です。やはり感染した場合に、できるだけ早く抗インフルエンザ薬を飲むことが治療の鍵と感じています。

早く抗インフルエンザ薬を処方出来た人は、早い人で薬を飲んで翌日に熱が下がったという人もいます。インフルエンザは、できるだけ早い発見と対応が早期回復のポイントです。