大腸がんの検査の基本はまずは大腸カメラを行うのが一般的です。大腸カメラの検査はどのような手順でなされるのでしょうか。そして検査にかかる金額なども気になるところ。

大腸がんの検査は痛いですか?苦しくないですか?といった質問も多いです。大腸検査に苦痛はともなうのでしょうか。

そして大腸がんの検査の前日には食べていいものと食べていけないものがあります。検査の前日はどのようなものを食べればよいのか。

今日は、大腸がんの検査はどのようにするのか、気になる料金や手順、痛みや苦しさがあるのか、ポリープが見つかった場合はどうなるのか。まだ大腸がんの検査を受けたことのない人に、より有益となる情報をお届けしたいと思います。


大腸がん検査(大腸カメラ)の特徴、検査当日の流れ、検査の金額について

一般的に大腸がんの検査というと、真っ先に考えられるのが大腸の内視鏡検査です。通称大腸カメラです。

胃カメラ
出典:http://and-fujifilm.jp

大腸カメラは大腸に細長いカメラを入れて、画面を見ながら大腸に異常がないかを確認していく検査です。現在、大腸の検査としては最もポピュラーであり、非常に多くの病院が採用している大腸の基本となる検査方法です。

大腸カメラの特徴

大腸カメラ先端
出典:http://www.nippon.com/ja/features/c00513/

大腸カメラの先端はこのようにライトとレンズ、CCDカメラ、そしてチャネルといわれる穴が備わっています。大腸カメラの特徴は、なんといっても大腸の中を直接リアルタイムで観測することができることです。

大腸カメラ
出典:http://www.nippon.com/ja/features/c00513/

さらに、このようにチャネルからいろんな器具を出して作業を行うことができます。このチャネルが非常に重要で革新的に大腸がんの検査を変えました。

最新の内視鏡はITナイフと呼ばれるメスでポリープや癌などの異常箇所を切り取ることができます。以前は2センチを超えるポリープなどは、内視鏡では対応出来ませんでしたが、最新の内視鏡ではそれが可能となっています。

ちなみに大腸カメラも胃カメラも同じ内視鏡です。

大腸がん検査(大腸カメラ)の大体の流れ

ここからは大腸カメラの検査の流れを見ていきます。日程から検査までの流れを知ることができます。

大腸がん検査の日程を決める

大腸がん検査を受ける場合は主に2パターンあります。一つは健康診断で便に血液反応があり、要再検査になった場合と、お腹の具合が悪くて診察を受けてから検査をする場合です。

いずれかの理由で大腸の検査をすることが決まったら、医師、もしくは日程調整係の人と面談をして検査の日取りを決めます。そこで検査の内容、手順、検査前の食事などについて説明を受けます。

大腸がん検査前日の食事の注意点

検査の前日の食事は、夜7時~夜8時くらいまでに食事をすませておきます。可能なら少食に、もしくは消化の良い柔らかい食事を摂るようにします。

ここで消化の悪いものを食べてしまうと、翌日の検査に若干の問題が発生する場合があります。それは大腸カメラで腸を見ていく段階で、消化しきれなかったものが邪魔をして正確に検査ができない場合が起こりえます。

特に食べないほうがよい食材は以下の類のものです。

  • トマト
  • とうもろこし
  • ごぼう
  • 胡麻
  • 海苔やワカメなどの海藻類
  • ホルモンなど消化に悪い肉類

トマトは意外にも皮が消化されず腸に残りやすいので皮付きはNGです。種も消化されないので食べないほうが無難です。とうもろこしも同様に皮が消化されにくいのでNGです。基本的に検査の前日は野菜は控えたほうが無難です。

やわらかい麺類や白米などを主体に食事をしておいた方が良いでしょう。

検査当日は下剤を飲む

検査当日の流れとしては、大腸カメラで検査を開始する前に、お腹に溜まっている便をすべて排泄してしまうことが必須です。病院によって若干の違いはあれど、大体この方法で便を出します。

  • 下剤を少しずつ飲んで時間をかけてトイレで排泄していく。(総合病院に多い)
  • 前日までに渡されておいた下剤で便を出しておく。(小さな病院に多い)
  • 病院によっては下剤を飲まずに、小腸に直接下剤を注入する病院もあり(ごく少数)

だいたい上記のやり方で検査前に便を出します。

下剤に苦痛はないの?

下剤には苦痛はありません。痛みも不快感も基本的にはありませんので安心してください。ただ一気に飲むと気分が悪くなることがあるそうです。あくまでゆっくり下剤を飲んでいきます。

小さな病院によっては、前もって渡されておいた下剤を飲み、自宅で便を全部出してから当日検査をするところもあるようです。今回は一般的な総合病院に多い、当日下剤を飲む場合の説明となります。

下剤
出典:https://www.shinjuku-naishikyo.com/colonoscopy.html

検査当日は写真のような下剤を溶かした水を約2リットル渡されます。その下剤ウォーターを1時間から2時間ほど時間をかけてゆっくり飲んでいきます。

味はなんとなく甘いような甘くないような、スポーツドリンクのような、そうでもないような、なんとも表現が難しい味です。苦味や酸味は全くありません。

常温で飲むと美味しくはないので、氷などで飲みやすくして飲んでいきます。下剤を飲み始めてから、早い人では30分ほどで便意を感じます。

とはいえ、下痢の時のような苦痛は伴いませんので安心してください。ただシャビシャビした水を排泄する感覚の人がほとんです。

排泄を数回繰り返していくうちに、段々固形物は出なくなります。液体しか出なくなったところで、病院のスタッフに排泄した液を目視で確認してもらいます。

「え?排泄したものを人に見られるの?」と一瞬焦ると思いますが、大丈夫です。あくまで透き通った液体になったかどうかを確認してもらうだけです。

多くの場合、黄色で半透明な液体になると思います。固形物がなく、透き通っていれば検査をしてもOKとなります。この下剤は何なのかというと、便をある程度は溶かす性質のもののようです。

大腸カメラの検査までにかかる時間

私個人の経験でいえば、下剤を飲み始めてから2時間くらいで検査にGOサインをもらいました。ただ便秘がひどい人や大腸に癒着がある人などは、長い人で5時間から6時間くらいかかった人も時々います。

普段のお通じが毎日問題なく出ている人であれば、下剤の時間は2時間くらいでしょう。下剤の時間が胃カメラと違い、大腸カメラ検査の難点ですね。ただ下剤には苦痛はありません。

この時間は、同じ検査を受ける人達と談笑するか、本を読むか、スマホを見るなどして時間を過ごします。GOサインがでたらいよいよ大腸カメラです。

いざ大腸内視鏡検査へ!

下剤の作業を無事クリアすると、ほどなくして別の待合室へ移動となります。大抵は下剤を飲んでいた部屋のすぐ近くでしょう。

この段階で検査用の服に着替えます。今時はウィンドブレーカーといいますかジョギングできそうなサウナパンツみたいな服に着替えるところが多いです。

大腸がん検査
出典:https://matome.naver.jp

面白いのが、お尻の部分にだけカメラを通せるように穴が空いています。そこからカメラを通すのです。いざ手術台に横向きに寝て膝を曲げます。

お尻にクリームを塗られたら、大腸カメラを入れます。大腸カメラはまずは小腸の出口と大腸の入り口、つまり大腸の一番奥まで一気に入れていきます。

検査は大腸カメラをゆっくり引っ張り、戻しながら見ていくのです。


大腸がんの検査は痛いですか?

大腸カメラに痛みや苦痛が伴うのか気になっている方も多いことでしょう。ここでは包み隠さず私の個人的な感想をお話したいと思います。

結論から言うと、私の場合はちょっと苦痛はありました。どんな感じかというと、お腹が張ってパンパンになる感じです。大腸カメラも胃カメラと同様に、腸の中を膨らますために空気を注入します。

エアー(空気)は大腸カメラの先端から出せるようになっており、医師が状況にあわせてエアーをいれて大腸を膨らませて見ていきます。

このエアーが大腸内にパンパンに入るとお腹が張って苦しくなる場合があります。ごはんをあまりに食べ過ぎるとお腹が苦しくなることが腸で起こったらこうなるんだろうなという感じです。

痛みというよりは、お腹の張りや、若干下痢を我慢しているような感じに近いものがあるのかもしれません。個人差があり、人によっては大したことないように感じたり、臆病な人には苦痛に感じたりと、その感覚は人によりまちまちです。

こればかりは体験してみるしかないでしょう。ただ大腸がんなどで悪化したり、大腸ポリープが大きくなりすぎて、全身麻酔で開腹手術になることを思えば、これくらいの検査は度胸で乗り切りましょう!

毎日非常に多くの検査が全国で行われています。どうということはありません。

検査自体の時間は何分くらい?

大腸カメラの場合、腸に異常がないと、検査時間は個人差もありますがおよそ5分から10分くらいでしょうか。ただポリープや異常箇所があると時間は数十分かかることもあります。

大腸にポリープが見つかったら

大腸カメラでポリープが見つかると大きさが許容範囲内であれば、その場で内視鏡を使って切除することになります。

大腸カメラ
出典:http://kib.or.jp/speciality/case_mr.html

一般的に普及している大腸ポリープの切除方法は上記の2種類です。大腸にできたポリープの大きさや場所によっては時間がかかる場合があります。特に大腸でS字にカーブしているS状結腸などにポリープができると、切除しにくい場所のため時間がかかる場合があります。

大腸がん検査
出典:http://www.tokatsu-hp.com/tayori/no373.html

表層に異常箇所が見られる場合は、粘膜下層剥離術(ESD)という切除方法があります。大腸ポリープよりもこの表層に異常があると厄介なので、大腸カメラで早めに見つけることがとても重要です。

大腸がんの2割くらいはこの表層にできるタイプの癌(デノボ)タイプの癌で悪性度が高いです。単なる炎症の場合も多いのでとにかく検査することが肝要です。

異常があったから即癌だということではありません。大腸がんは今では昔ほど怖い病気ではなくなってきています。早期発見すればほぼ完治できるタイプの癌です。

ポリープ型の癌で早期発見さえできれば親知らずを抜く程度の話です。

大腸がん検査(大腸カメラ)の金額は?

大腸カメラの検査の場合、検査の金額の相場は内視鏡のみで5,000円くらいです。下記の金額はあくまで参考程度でお願いします。金額はその人の状況によって大きく変わりますのでご注意ください。

  • 初診療・再診料・前処置薬剤・採血  2,500円~4,000円
  • 大腸内視鏡 検査のみ        5,000円
  • 病理細胞検査(ポリープなど)    5,000円~個数・部位により変わる
  • 大腸ポリープ切除術         20,000円~30,000円

1割負担の方はこららの金額の3分の1程度。

まとめ

  • 大腸がんの検査は大腸カメラが定番である。
  • 大腸カメラには様々な機能が搭載されている。
  • 大腸がんの検査前には下剤を飲む。
  • 大腸カメラは痛みや苦痛は人それぞれ。
  • 大腸がん検査の金額は内視鏡なら5,000円くらいから。

大腸内視鏡検査は非常に検査数も多く安全性の高い検査です。高齢者で腸の壁が以上に弱い人には事故も稀にありますがよほど事例は少なく安全な検査です。

40歳を過ぎたら一度は大腸がん検査をすることをお勧めします。大腸カメラを数年に一回はやるようにしておけば、大腸ポリープができても大腸カメラで切除が簡単にできます。

後から全身麻酔で大掛かりな手術になることを思えば、どうってことない検査です。安心して一度検査を受けることをお勧めします。