タバコはどこまで害があるのか?
いきなり結論からいえばタバコは短期的にはそれほど害はなし。
しかし長期的に吸えばかなり有害です。
つまり害は嘘ではありません。
日本人の喫煙率は昭和40年ごろでは非常に高く、男性で見た場合、約8割の人がタバコを吸っていました。
近年はタバコの害が認知されてきており、禁煙運動も盛んになったことにより、喫煙者の割合は2~3割くらいに下がっています。
禁煙運動が盛んになったきっかけは、ハリウッドスターのユル・ブリナーさん(故人)が肺がんになり、TVでタバコの危険性を訴えたことが大きなきっかけとなりました。
当時、私は子供ながらにそのニュースを見ていた記憶があります。
しかしタバコはどこまで健康に悪いのか、健康に害があるのは本当なのか、それともうそなのか?単なる誇張なのか?
そもそもタバコの何が悪いといわれているのか、そういったことを今日はお話します。
目次
タバコに含まれている成分
タバコには約4,000種類もの化学物質が含まれています。
とはいえタバコに含まれる全ての化学物質が、ただちに人体に害があるかというとそうではありません。
そのタバコに含まれる化学物質のうち、健康に悪影響を与える可能性のある物質が約50種類ほど専門家から指摘されています。
タバコに含まれる有害な化学物質では、ニコチン、タールなどは誰でも知っていますよね。
ニコンチンやタール以外に一体どんなものがあるのかピックアップして見てみましょう。
・アセトン
塗装を除去剤におおく使われています。
・ヒ素
殺虫剤に使用されます。
・PM2.5
大気汚染で有名になりましたね。
・トルエン
工業用の有機溶剤、シンナーといえば分かりやすいですね。
・カドミウム
カーバッテリーなどに使われる金属。
いたいいたい病などで知られています。
・ブタン
ライターなどの燃料につかわれます。
こうしてみると、ピックアップしたものだけでも随分と危険な印象を受けます。
いずれにせよ、すべて微量なので即座に人体に影響があることはありません。
ここでポイントとなることがあります。これらの化学物質は、それら一つ一つでも長期にわたって吸い続ければ十分に問題がありますが、これら害のある50種類の物質が、体内でどんな関わりが起こるのか、どんな化学的作用が起こるのかは誰にもわからない点も非常に怖いのです。
この点は食品添加物や病院で処方される薬と同じような考え方です。
食品添加物も複数が混ざったらどうなるのか、薬も何種類も同時に飲んだら中長期的にどんなことが起こるのかはテストされていません。原因不明の症状が起きた場合、実はこういったことが要因になっている可能性もなきにしもあらず。
それと同じことがタバコにも言えます。
タバコは吸った瞬間から血液を汚す
これはあまりメディアでは採り上げられませんが、タバコは吸った瞬間から血液がみるみるうちに濁っていきます。
そのスピードは数十秒でほぼ全身の血液が濁ります。
濁った血液は体内のさまざまな仕組みによって浄化されますが、その時にビタミンCなどを大量に消費します。
折角、食事で摂ったビタミンをタバコの処理に回してしまいます。
タバコは心拍数を上げる
タバコを吸うと心拍数が毎分5~10ほど上がります。
そのため心臓にもいくらかの負担がかかります。
タバコは呼吸障害になる場合もありうる
・COPDを引き起こす
タバコを長期的に吸っていると「COPD 慢性閉塞性肺疾患」を引き起こします。
タバコの影響で肺胞や気道がダメージをうけ、呼吸が苦しくなります。
この病気の厄介なことは、現代医学ではいまのところ治らないということです。
一回息苦しくなってきたらなかなか回復は難しいのです。若いうちは問題がでませんが、
早い人だと40代や50代でCOPDを発祥し60代で酸素ボンベの生活なんて人もいます。肺がんと並んで、このCOPDは非常に危険で厄介な病気です。
肺水腫を引き起こす場合も
疲労や睡眠不足、ストレスなどが溜まっている人や、心臓の弱い人がタバコを常用すると、時折肺に水が溜まる症状が起きることが希にあります。いわいる肺水腫の状態です。
実際わたしの知人にも、タバコを吸っていて息苦しいということで病院へ運ばれて肺水腫の診断を受けた人がいます。
まとめ
ここまで見ても結構有害なことばかりです。
タバコはもともと人体には有害であり必要のないものです。
1日数本程度では、少々吸ったところで人間の体には浄化する能力が備わっているので問題はさほどありませんが、あくまで少量に控えた方が無難です。
ただ肺がんに関しては、肺がんになりやすい遺伝子持った人がタバコをすったり、タバコと飲酒が重なることで一気に危険性が高まります。
タバコは基本的には控えたほうが良いといえます。
タバコとがんについての記事はまた別の機会に。